リューン[再演]備忘録
2019年6月2日 @相模大野グリーンホール
リューン〜風の魔法と滅びの剣〜
兄弟のように仲の良い同郷の幼馴染、リューン・フローとリューン・ダイ。
戦争により生まれの郷と家族を亡くしたふたりは、ルトフの里で暮らす旅芸人と見習い戦士。
成人の儀を控えたある日、仲良しのエルカとともに興味本位で訪れた泉で、ルトフに伝わる滅びの剣を呼び起こしてしまう。
時を同じくしてルトフが大国の軍勢により焼払われようとしているところを見つけたダイは滅びの剣を手にし走り出す。
軍勢を率いる将軍が自分の故郷と家族を殺した因縁の相手だと知ったダイは、嫉妬に狂い滅びの剣を振りかざしてしまう。剣に身を支配され敵味方関係なく皆殺しにしどこかに消えてしまうダイ。
失意のフローは、ダイを救うために自らの手でダイを殺すことを決意し、エルカ・魔法研究者のファンルンとともに旅に出る。
ルトフの魔法研究者、ダイス先生に教えられた、たたらの島にたどり着いたフロー一行。
武器を作り、売ることをなりわいとしているその島では、奴隷たちが武器の試し切りのために両手両足を捧げているという。
滅びの剣と対峙できるとされる魔剣をを手に入れるべく降り立つが、そこには軍勢を率いていたダナトリアの姿が。
義手義足で命からがら生活している奴隷を目の当たりにしたフロー。ダイを救うため、自分の左腕と引き換えに、魔剣を譲ってもらうようダナトリアに交渉する。
左腕は義手、その手には魔剣を手にし、次にたどり着いたのは迷宮の洞窟。
そこには、滅びの剣を止めることができる”風の魔法使い”がいるという。
手分けして探す最中、旅を共にしていたファンルンがフローとエルカを裏切ってしまう。
フローの歌声に滅びの剣を封じる力があると知ったファンルンは、「自分と手を組み、世界を支配しよう」と持ちかける。
どれだけ脅されても「お前のためには歌わない。」と頑なに拒むフロー。それならばとファンルンはフローの右耳と舌を切り落としてしまう。
歌うことができず、滅びの剣を封じることができないフローは、それでもドルデンの魔剣を手に、ついにダイと対峙する。
黒い獣に取り憑かれ剣を振りかざし、しかし正気に戻っては苦しむダイ。
「早く歌え!・・・まさかお前、歌えないのか?」ダイの問いかけに頷くフロー。
フローとエルカを裏切ってもなお滅びの剣を狙うファンルン、水晶を手に現れるダイス、フローとダイの姿を見物しに現れたダナトリア。
「ほんの少し先の未来しか見えないとしてもわかることがある。もうすぐお前は死ぬ」というダイスの言葉どおり、ファンルンは滅びの剣によって殺される。
ダナトリアが滅びの剣と対峙する。ダナトリアはフローに向かい、こう告げる。「左腕を差し出したお前を、心底恐ろしいと思ったよ。一番恐ろしいのは、自分の行動を理解していない蜂だよ。」
「クラートン、お前の魔法でフローの舌を戻してやってくれ」と言い残しダナトリアも殺されてしまう。
魔法により声を取り戻したフローは、風の魔法使いを呼び戻したエルカとともに歌う。
「約束したんだ。この身を呈してでもダイを救うと・・・」滅びの剣に立ち向かうフロー。
「私のせいなんだ。私が止める」と滅びの剣を自ら受けるダイス。ダイスは1000年前に滅びの剣を生み出した王だった。
滅びの剣の支配から解放されたダイと、ダイを救い終えたフロー。二人は倒れこむ。
ルフトの里に戻ったフローとエルカは、一角狼座を再建することとなる。
ダイはこれまでに自らの手で殺してしまった人々への弔いの旅に出る。
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自分の解釈によりまとめた内容が以上。
印象に残って書き留めたセリフもあれば、記憶を頼りに改ざんしたセリフもあります。一回の観劇ではこれが限界・・・。
①フローの歌声が完全にディズニープリンス
リューンの肝となる二人の歌、「僕達の魔法」では、フローが低音、ダイが高音で綺麗にハモるんだけど、とにかくフローの下ハモがディズニープリンス。
②かわいいフローとダイ
一幕始め、三つのかまど亭で飲めや食えやしているシーンでのふたりがかわいいのなんのって・・・。
パンを頬張るダイ、欲張って手に取ったパンをエルカに手渡すダイ、僕も!と欲しがるフローにパンを差し出すもぷいっといじわるするダイとエルカ、いー!っといじけるフロー。
一角狼座の稽古に遅れ叱られる場面で、「「こいつが!」」とお互いを指差すフローとダイ。
本番前、緊張するダイと「そういうときは役名を手のひらに書くんだよ!」とアドバイスするもダイが出ていった後に緊張した面持ちで深呼吸するフロー。
ひたすら気持ち悪い動きをする王様役のダイ。滅びの剣でみじん切りするのかわいすぎる。
2人が全身全霊をかけたリューンという舞台に出会い、触れさせてもらい、本当に感謝しています。
見れるものなら2度3度見たくて、もう一度でも見られたらもっと深く知れたのだろうなとも思ったんですが、この舞台を見たときに感じたしんどさが忘れられなくて、ある意味でもう見たくない、見られないとすら思う迫力があったんだなと思いました。
フローはダイを殺す(=守る)ため、自分の腕を犠牲にし、ときに舌さえも奪われながらも進んでいくんですが、迫真の演技に見てるこっちが左腕と舌が痺れるほど。
いいじゃん…腕は大事にしてよ…なんで左腕…
バカ正直はダメだよ!仲間になったフリして自分の身守りなよ…
ってずっと顔を手で覆いながら痛々しいシーンを見ていました。
舌切られたあと、舞台上に転がってる舌見て失神するかと思いました。
(モンペオタクなので推しが痛いのとか見たくない…。痛いの苦手………。)
本当は考察とかしたいけどできるほどの記憶力と頭脳と考察力を持ち合わせていないのでただの記録ですが…
再再演を願って。
かしこ。