関ジャニ∞と歳をとる。

関ジャニ∞で輝く世界と出会い、なにわ男子と未来を見ていきたい。

オタクの感覚

 

目的もオチもないですが思ったことをば。

 

一般的なオタクとされる人と、オタクではない人って、根本的な考え方が180度違う。

便宜上、オタクと一般人と表します。

(一般人って表現がやや乱暴ですがお許しください)

 

同じコンサートになぜ何回も行くのか

同じCDをなぜ何枚も買うのか

テレビ録画をなぜ編集してまで残すのか

なぜ写真を買うのか

なぜ雑誌を買うのか

なぜコンサートのために遠路遥々出向くのか

なぜ本人のいない誕生日会を開くのか

 

オタクにとって理解するに容易いことでも、一般人にとって全くわからないらしいのです。

逆を考えればそりゃそうですよね。

"わからない"という一般人の気持ちがオタクにはわからない。それと同じなわけです。

 

オタクにとって、「人にものを勧める」というのは、「自分がいいと思ってるものに共感して欲しい」ということからすることで、オタク同士だと無意識にそこを感じ取っているのだと思います。

 

他界隈のオタクから勧められた管轄外のコンテンツでも、一度は体験して「自分にはここが刺さった/ここがいいと思った」と伝える。

オタクの方の多くが、コミニュケーションの一つとしてすんなりとそんなことをしている気がします。

 

これを、一般人にしたとき、必ずしもそうしてくれるとは限らない。

たぶんオタクの方が一度は言われたことがあると思うんですけど。

 

「何がいいのかわからない」

「あまり歌が上手くない/ダンスがうまくない」

「かっこよくない」

 

0か100かの尺度ではかるときっとこういった返答になるんだと思います。

コンテンツを享受する上ではこの意見は至極真っ当で、「自分の感性には合わない」というのは一つの答えですよね。

 

ただ、先述したようにオタク同士のコミニュケーションってそうではないんです。

"自分に合うかどうか"というのはきっと会話の主軸ではない。

 

"この人はこれが好き"

"これの良さを自分はどう解釈するか"

"自分の推しに置き換えたらどうか"

"これが好きならあれも好きじゃないか"

 

推しがその人にとってどういった存在か、どれだけの尊さを持つかを自分も知っているから、無下にしない。否定しない。

自分に合わなかったとしても、いいと感じる点はあるはずで、そこを認めていくことをコミニュケーションとしていると思います。

 

オタクが優れているとか、これだから一般人はとか言いたいわけではないんですが、オタクはオタクなりの感覚があって、その感覚を大切にして文化を育んできたんではないかなと思うんです。

 

これまで"オタク"と大きく括って話をしました。

やや話はそれますが、"ジャニーズ"というのもまた特殊です。

 

見目麗しき男性の歌い踊る姿を愛でる。

(すゑひろがりずYouTube見てたら言葉遣い引っ張られてしまってる人)

 

ジャニーズって、そもそもが見た目が美しい男の子たちの集まりですよね。歌の選抜でも踊りの選抜でも演技の選抜でもない。プロフェッショナルを目指して、プロフェッショナルとしてエンターテインメントを作り上げているけど、悔しいかな「所詮ジャニーズだから」って目もまだまだ多いと思います。

人によって顔の好みも様々だから自分の推しを「あんまりかっこよくない」と言われてしまうこともあるし、その度に、なんだよ見る目ねえな!って心の中でキレたりすることもあります。

 

でも、かっこいいだけで好きになったわけでも、歌がものすごく上手いから惚れたわけでもなくて、推しがいるその世界を愛してる感覚、分かりますか?

そこのニュアンスがわからないと"ジャニーズが好き"って感覚ってわからないと思うんですよね。

かっこいいから好きなんでしょ?推しみたいな人が現れたら好きになっちゃうでしょ?っていう短絡的な質問をされるとちょっとげんなりしてしまう。

 

もちろん見た目も好みだけど、歌ってる時の雰囲気も好きで、あの歌のちょっとしゃくり上げるあの声も好きで、踊ってる時の指先が好きで、喋るときのこのクセが好きで。って積み重なることで心が惹かれていくんですよね。

見た目が瓜二つでも、性格が悪ければ、出身地が異なれば、歌が歌えなければ、ダンスできなければ、美しい衣装すら着こなせなければ。好きになる保証なんてどこにもないわけです。

推しが推しであるから私は好きなんだという感覚が、きっとなかなか伝わらない。

 

一般人に推しを見せて、「全然歌上手くないじゃん」って言われると、『いやそうなんだけど、そうじゃないんだよ!もっと多面的に見てくれんか!?』って言いたくなっちゃう。オタクの悪いところだってわかってるので、「私は上手いと思うんだけどね〜、歌が本業じゃないから」なんて推しを傷つけるようなことをヘラヘラといってしまったりする。

(歌も本業だよ!歌もダンスも演技もバラエティも全部本業なんだよ!努力していることも知っているし全部大好きだし本当は声を大にして叫びたい!彼らはプロだよと!でも大人だから叫ばない!)

 

ジャニーズが好きだからといって、ニュースで話題になったスキャンダルについて嬉しそうに話しかけてくる一般人がいますね。そんな折に社会に溶け込む私はまたヘラヘラと返答をしてしまうわけですが。

おそらく、プラスマイナス関わらずジャニーズであればなんでも興味があって、ニュースで報じられていることがすべて真実だと思っているのでしょう。

ジャニーズだから皆好きなわけでもないし、そもそも前提としてスキャンダルを好むオタクはおらぬ。

健全なオタクライフのためにマイナスなニュースは出来る限り聞かぬ知らぬよう生活しているし、本人と公式からの発表が全て。というここもまた特殊な心持ちだと思います。わかって欲しい。けど理解は難しいですね。

 

オタクがオタクとして、一般人と社会で付き合っていくには、「理解を求める」のではなく、「ある程度の線引きをもって距離を置く」ことが大事なのだと思っています。

 

私としては、とても心苦しくあるので隠すことはしませんが、ある一定の距離を保つようにしています。

オタク以外には自分から推しの話はしない。

興味のない一般人に推しを勧めない。

話を振られたら波風立たない程度に快く返答はする。

振られて嬉しい話題でも感情は出しすぎない。

 

あくまで一般に寄せた形でオタクをふんわりと和らげてお届けしています。

 

オタクの感覚って実は複雑で、繊細なことをみなさんやっているのではないかなということをふと思ったので書き綴ってみました。

 

何かを尊ぶことのできる人は、人を認めることができる人だと思います。

いいところを見つけて、愛でて、人に伝えて、共有・共感できる人だと思います。

そんなオタクのみなさまを、そして自分を、これからも愛していたいと思いました。

 

かしこ。